前回記事、困った!なんでも口に入れてしまう2歳児。原因は?対処法は?では我が家の三女、タンタンの生肉食べちゃった疑惑を主にお伝えしました。
今回は、次女が0歳の時にやらかしたインク誤飲事件でのドタバタをお伝えしたいと思います(^o^)
インクが危険なわけ
その日はママ友宅に行く予定があったので、朝からバタバタと身支度を調えていました。
その間、長女は子供部屋でお絵描き。
次女はしばらく私の側にいたのですが、ハイハイで姉のいる部屋に行ってしまいました。
私は化粧をしながら、時々様子を見るために子供部屋を覗きに行きました。
「ネエネ、ちゃんと妹見ててね」
「はーい」
まだ長女は4歳だったのですが、しっかり者なので、こういう頼み事をするとちゃんと見ていてくれるんですね。
だからすっかり安心してしまいました。
約束の時間が迫っていたので、私は自分の身支度に集中していました。
すると、長女が私を呼ぶ切迫した声が…。
「ママ、大変!!」
「なに?!」
「チャン(次女)のお口真っ黒!」
慌てて駆け寄った私の目に映ったのは…
片手に筆ペンを握りしめ、口周りを漆黒に染めた次女のキョトンとした顔。
「何してんのーーー!?」
絶叫と同時に血の気がひいていきました。
慌てて次女を抱き上げ水道水で口をゆすがせました。
私のいつもとは違う様子に、次女は大泣きです。
口の周りがインクで真っ黒だったので、これはマジでやばいんじゃないか、と一人で深刻になってしまいました。
すぐさまかかりつけ医に電話をすると、専門外なので中毒110番に電話して指示を仰ぐようにとのこと。
そういう機関があることを知らなかったので、かかりつけ医を持つことって本当に大事だな~と思いました。
丁寧に電話番号も教えて頂いたので、早速かけてみました。
「0歳の子供がインクを舐めちゃったんです。口の周りが真っ黒だから大量に舐めたんじゃないかと思うんですが、どうすればいいですか?」
応対に出たのは女性でした。
「インクっていうのはどういうものですか?マジックペンとかですか?それともプリンターで使うインクですか」
「筆ペンです」
しばらく待たされた後、インクを少量舐めた程度なら大丈夫だというアドバイスを受けました。
ただしインクには少量でもエチレングリコールという有害成分が含まれているので、いつもと違った様子が見られたらすぐに医療機関を受診するようにとのこと。
「でも口真っ黒だから、結構いっぱい舐めちゃったかもしれません」
少量だったら大丈夫かもしれないけど、これが大量だったら?
そんな不安が拭い去れず、私は担当の女性に食い下がりました(迷惑なやつですね)。
それに対する担当女性の的確なお答え。
「インクをゴクゴク飲んだっていうわけじゃないですよね。口の周りが黒いってことは、もしかしたら口の中には入れずにただ口周りに落書きみたいな感じで書いただけかもしれないから、そんなに心配する必要はないと思います。ただエチレングリコールが含まれているので、しばらく様子を見ていてください」
私の不安を見事に軽減してくれました。
とはいえまだエチレングリコールの問題は残っています。
今日は一日次女の様子を見ていなくては…。
遊んでいる場合ではないと思い、ママ友にはゴメンナサイのメールをし、後日改めて会う約束をしました。
エチレングリコールとは
エチレングリコールは2価アルコールの一種で、水に溶けやすい性質を持っています。
私は次女のインク誤飲の一件で初めて知りましたが、エチレングリコールって私たちの身近なモノにも使われているんです。
それが凍らせても固まらない保冷剤。
なんでもエチレングリコールって無臭で甘味があるらしく、小さい子供やペットが口にしてしまう事故が多いそう。
身近にあるものだけに怖いですね。
誤って飲んでしまった場合、その毒性によって嘔吐や神経症状、多飲多尿が出てきます。
最終的には腎臓障害が起こり、腎不全によって高い確率で死亡するらしいです。
保冷剤の他にも、車の不凍液や塗料として使われているので、子供の手に届く場所にこれらのものが保管されていないか、もう一度よく確認してみたほうがよさそうです。
子供の誤飲事故を防ぐために
子供の不慮の事故って、半数以上は家の中で起きているらしいです。
我が家のヒヤッとした出来事ナンバーワンは三女の「生の鶏肉誤飲疑惑」で、その次が今回テーマになっている次女の「インク誤飲事件」ですが、三女の場合は現在進行形でいまだに口に色々入れるので、まだまだ油断が出来ません。
少し前にこんなことがありました。
夫が頭痛がするというので、私が常備している鎮痛薬をバッグから出して渡しました。
その様子を見ていた三女。
急に泣き出し、
「タンタンも!タンタンもほちい!ラムネ~。ママ、ちょうだい」
どうやら鎮痛剤をお菓子のラムネと勘違いしているようでした。
「駄目よ!あれはお薬。ラムネじゃないの」
何度も言い聞かせましたが、お菓子への執着が強い三女は、パパばかりずるい!という思考に捕らわれてしまったようで、一向に引き下がりませんでした。
しばらくすると、
「いいもん」
という投げやりなセリフ。
やっと諦めてくれたか、と思ったら、
「タンタンがママのバックいじってる!」
という姉たちの声。
慌てて見に行くと、三女が私のバッグのファスナーを開けてガサゴソやってました。
「何やってんの!」
怒る私に、
「ラムネ~~!」
と大泣きする三女。
姉たちが見ていなかったら、確実に私のバッグから錠剤を取り出し、ラムネと信じて食べていたことでしょう。
今思い返しても背筋がヒヤッとする出来事でした。
危険を未然に防ぐ
インクを舐めてしまった次女ですが、その後体調に変化は起こりませんでした。
ホッと胸をなで下ろした私ですが、改めて事故を未然に防ぐことの大切さを実感しました。
子供が小さいうちは家の中は危険地帯そのものです。
長女が小さい頃はリビングで走り回っていて、テーブルに前歯をぶつけて大流血しました。
幸い折れることはありませんでしたが、歯科医院で「大人の歯になったときに多少影響はあるかもしれない」と言われたときは、時間が巻き戻らないかな…と本気で思いました。
あのときああしていれば、こうしていればと後悔するのはとても辛いことです。
この機会に皆さんももう一度、家の中に危険がないか見直してみてください。
- トイレ用洗剤、浴室用洗剤を床に置いたりしていませんか?
- ビー玉、おはじきなどの小さいおもちゃは子供の目に付く場所に置いてませんか?
- たばこの箱、吸い殻を出したままうたた寝していませんか?
- ボタン電池や小銭は落ちていませんか?
- アルコールを保管している戸棚はちゃんとロックしていますか?
- 湯船に水を溜めたままになっていませんか?
- 浴槽に蓋をしても、子供が上に乗って遊ぶ危険があります。しまってしまいましょう。
- フードや紐のついた服を着せていませんか?首に絡まったら息が出来ません。
- ナッツ類やキャンディを与えるのは、子供が小さいうちは避けましょう。
- リンゴを与えるときはスティック状に。
- 階段には落下防止用にゲートを付けましょう。
- 2階の窓の付近にタンスを置くのは子供がよじ登る危険があります。
- 2階の窓は二重ロックしておきましょう。
- ナイロン製の袋などを子供の手の届く場所には置かないようにしましょう。
- 鉛筆、歯ブラシ、耳かきなどの長いものは口に入れたり耳に入れたりする危険があります。
いかがでしたか?
思い当たる節があってギクッとしたんじゃないでしょうか?
上の子がいると、どうしても同じお菓子を食べたがって大騒ぎするから、しかたなくキャンディを与えてしまうっていう状況、ありますよね。
我が家の場合、まだ次女三女にはキャンディは与えていませんが、長女が食べているのを見て、しつこいくらいに食べたがる時があります。
「もうお菓子買うのやめるよ!」
と一刀両断していますが、本当にストレスたまります(泣)。
でも、負けちゃいけませんね。
万が一喉に詰まらせでもしたら大変なことになってしまいます。
後悔しないためにも出来ることはちゃんとやらなくちゃ、と今回この記事を書いて改めて思いました。