このたび、長女ネエネと三女のタンタンが水疱瘡(水痘)に罹患してしまいました。
最初に発症したのはネエネ。
どこからもらってきたのかはまったくもって不明です。
小学校では隣の組の知り合いの子が一人水痘でお休みしていたようですが、話を聞いた限りでは接触はなかったようです。
とはいえ、水痘の感染力ってものすごく強いんですよね(汗)。
すれ違っただけでも空気感染して発症してしまう場合があるようです。
予防接種の回数
水痘の予防接種は2014年10月から定期接種になりました。
けれど、ネエネの時はまだ水痘の予防接種は任意接種。
結構いいお値段だしどうしようかな…と少しだけ悩んだんですが、一番最初の子供だし、予防接種代をケチったばかりに罹患して辛い思いをさせるのは可哀想と思い、二歳の時に自費で予防接種を受けました。
しかも、当時はまだ接種は一回で良かったんです。
だから当然、一回しか受けていませんでした。
次女チャン、三女タンタンの時はすでに定期接種になっていたので、他の予防接種のスケジュールがある程度落ち着いた頃に二回受けに行きました。
一回目の接種は一歳になったらすぐに受けることが出来ます。二回目は接種後三ヶ月経ったら接種出来るようですが、だいたいは六ヶ月から十二ヶ月後に受ける場合が多いようです。
行きつけの小児科病院では六ヶ月以降と設定されていたようで、二回目の予約は六ヶ月後に自動的に入れられました。
というわけで、次女、三女は二回接種、長女は一回接種で終わりました。
二回接種をするのは、抗体をより確実に作るためでもあります。
9割以上の子供には抗体が作られ、予防接種後に発症する子供は2割ほどだそう。
ということは、二回接種したにもかかわらず発症してしまったタンタンは、2割の方に入ってしまったということですね(汗)。
水痘の最初の症状は?
私がネエネの異変に気付いたのは、
「なんか腕がかゆーい。見て、ここボコンってなってる」
夕食中のネエネのこの言葉によってでした。
よく蚊に刺される子なので、また刺されたか!?くらいにしか思っていなかったのですが、かきむしったと思われる皮膚に、赤い発疹が点々と点在しているではありませんか…。
まさか!
とすぐに思ったのは、私の勘の鋭さゆえなのですが(自分で言っちゃってる)、ネエネの服をめくってみると、背中やお腹にも計七つの発疹が…。
母:「これ、水疱瘡なんじゃない!?」
ネエネ:「ええ~?なんで」
一年前に夫が帯状疱疹になり、似たような発疹が腕に広がってものすごく苦しんでいたのを思い出しました。
(帯状疱疹後の神経痛が残ってしまい、片腕は今も痛むそうです)
一つは水疱っぽくなってつぶれたようなカサブタになっていました。
次の日小児科クリニックを受診したら、ドンピシャリでした。
水痘発症です。
お医者さん曰く、予防接種の抗体が弱くなってしまったのだろうとのこと。
ネエネは一回しか接種していなかったからなあ~。
次の日には前夜七つだった発疹が一気に全身に広がっていました。
顔にも沢山出てきて、眉間の間に出来たヤツは二つが重なっていてとても大きく見えて、本当に可哀想だった(涙)。
熱も七℃くらいの微熱が出ました。
下の妹たちにうつさないためにも隔離した方がよいというお医者さんの指示で、ネエネは一人、みんなとは別の部屋で約五日間過ごしました。
だいたい一日くらいで水疱になって、四日目くらいからはカサブタになったものがちらほら出てきました。
けれどネエネの場合、通常七日程でおさまるらしいのですが、七日過ぎても水疱は残っていました。
処方されたお薬は抗生物質と解熱剤、アレルギーを抑える薬、炎症を和らげる薬、水疱部分に湿布する炎症を和らげるための『カチリ』という塗り薬です。
かきむしって痕が残らないようにするためにも、塗り薬は水疱全部に塗った方がよいとのことだったので、お風呂あがりに綿棒で全部の水疱に塗りました。
白いのり状のものなのですが、匂いは絵の具によく似ています。
全部に塗るとなると、結構時間がかかるんですよね。
ネエネはずっと裸で立っていたせいか体調が悪くなったようで、顔面蒼白になって、
「気持ち悪い…」
とべそをかいた日もありました。
このカチリという塗り薬、痒みが強くてかきむしってしまう恐れのある場合に処方されることが多いそうです。
きょうだいへの感染
ネエネの症状が治まり、登校再開となった日からおよそ一週間後、次女のチャンがぼそりと一言。
「タンタンブツブツ出来てる~」
ネエネ隔離期間中、
「ネエネとはまだ遊べないからね。ネエネのお部屋に行ったらブツブツうつるから絶対行っちゃ駄目だよ」
と口酸っぱく言い聞かせていました。
そのせいでしょう。
ブツブツに過敏になってたチャンは、タンタンの異変を一瞬で感じ取ったようでした。
「どれどれ~」
タンタン、鼻の頭にあせもを作ってしまっていたので、チャンはそのあせものことを言っているんだろうくらいの軽い気持ちでタンタンを引き寄せました。
その顔を見て、
ガーン↴↴
です。
まさかまさかの水痘感染…。
おでこに水疱になった発疹がびっしり。しかも頭にも無数に血を吹き出した発疹が…。
予防接種二回やったのに。
なぜ…。
その日は日曜日だったので、翌朝小児科クリニックを受診しました。
熱は7,7℃。
微熱です(タンタンは平熱が7℃)。
お医者さんはこうおっしゃいました。
「二回予防接種したのにかかっちゃったんだね。まれなケースだね。あんまり聞いたことないよ。二回やってかかったっていう話は」
「はあ…」
私は苦笑することしか出来ませんでした。
タンタンもネエネの時と同じ薬を処方されました。
予防接種をしていると症状は軽い
最初の一日、二日はかゆみで不機嫌になり、ぐずりの多かったタンタンですが、三日目くらいからは痛々しいほどだった発疹の発赤がなくなっていました。
ネエネのときは治りが遅いという印象が強かったので、これには「お!」と思いました。
四日目には顔や頭に広がっていた発疹がカサブタになり、五日目にはそのカサブタもどこかへ消えていました。
身体じゅうに広がっていた発疹も小さく萎縮し、水疱は二つほどしかありません。
予防接種をやっていれば罹患しても軽く済むらしいですが、どうやら本当のようです。
タンタンはこういう結果になってしまったけれど、次女チャンはまだ感染している気配はありません。
予防接種でちゃんと抗体がついたと安心したいところですが、タンタンというまれなケースも存在するわけですし、まだまだ油断は出来ませんね(汗)。
予防接種の重要性
水疱瘡って子供の頃に誰もがかかる病気っていうイメージが強く、どこか軽くとらえている部分がありました。
けれど、死亡することもある侮れない病気のようです。
水痘が重症化すると、肺炎や脳炎、皮膚の細菌感染症といった合併症になることがあって、国内でも約三千人が重い症状に苦しめられているようです。
特に重症化しやすいのは一歳前の乳幼児やアトピーを持っている人、七歳以上の人、特に大人になってからかかると症状が重くなるようです。
このような危険もある感染症で、しかもその感染力が半端なく強いとなったら、どうにかして罹患を防ぐしかありません。
といって手洗いうがい、マスクだけでは心許ないので、やはり予防接種が大切ということになってきます。
妊婦さんや乳幼児、高齢者のいるご家庭では、家族内感染を防ぐためにも早めの対策が必要ですね。
ではその予防接種ですが、当然ながら副作用の問題もあります。
これがあるから接種に二の足を踏むという人もいることでしょう。
〈水痘予防接種の副作用〉-接種直後から翌日にかけてー
- 発疹
- じんましん
- 紅斑
- 発熱
- かゆみ
これらはほとんどがその時だけのもので、すぐに治まるようです。
まれに起きる重度副作用としては、
- 急性血小板減少性紫斑病
- アナフィラキシーショック
があるようですが、これは約百万人に一人の割合で出るもののようです。
水痘は潜伏期間が二週間程なので、感染してから症状が現れるまでの間に、知らずに周りにうつしてしまうという恐れがあります。
免疫が弱っている家族がいたり、妊婦さんがいたりすると、本当に生きた心地がしなくなります。
水痘予防接種が定期接種になってくれてありがたいですが、私的にはもう少し早めに定期化してもよかったんじゃないかな?と思います。
あと、おたふくね…。
大人になってから罹患して死ぬ思いをしたので言いたいのですが、
あれはどうして定期接種にならないのでしょうか?
成人男性が罹患すると急性精巣炎を起こして不妊に繋がることもあるというし、耳下腺の痛みはしゃれにならないくらい激しい痛みですよ(成人してから罹った人なら分かるはず)。
あの痛みを小さい子供たちに経験させることを考えると、ちょっと身の毛がよだつ思いです。
(それとも子供が感染した場合はそれほど痛くないのでしょうか?)
定期接種化に望みをかけていたのですが、いつまでたってもその動きが見られないので、次女チャン、三女タンタンは実費で一回目の予防接種を済ませました(ネエネも二歳の頃に一回接種済み。ただしこの時も一回接種でOKだったので、抗体がちゃんと付いているかどうかは疑わしい)。
二回目も今年度末くらいには接種しようかと思います。
出費は痛いんですけどね…。
応援よろしくお願いします‼
↓↓↓
病気・症状ランキングへ
[…] こちらの記事も合わせてどうぞ! ↓↓ 水痘予防接種は本当に効果あるの?摂取してもかかった場合、症状はどのくらいまで抑えられる? […]