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すぐ怒る母親、まったく怒らない母親、何が正しいのかなんて分からないけれど、色々と考えてみたくなるときがある。

白鳥の親子

ひと月ほど前に次女が鼠径ヘルニアの手術で入院したのですが、相部屋なので他にも入院中の子供が3組いました。

みんな小さい子供ばかりなので、おそらく人生で初めての手術なのでしょう。

初日と手術当日は、母親だけでなく父親も付き添っていました。(我が家も夫が休みを取って付き添いました)

荷物の整理や看護師さんからの説明、担当医師からの手術説明など、初日はとても慌ただしく過ぎていったんですが、やはり相部屋で、しかも仕切り用カーテンのない病室だったので、他のご家庭の様子が丸見え状態だったんです。

そんな中気になったのが、向かいのベッドにいた御家族。

母親がやけに子供に対して怒っているんです。

「なんでそんなことするの?」「やめてって言ってるでしょ」「さっきも同じこと言ったよね。だからやめてって」「余計なことしなくていいって」

母親がカリカリするのも確かに分かります。

だって、最低限必要なプライバシーが守られていないんですもの。

動作の1つ1つ、言葉の1つ1つが他の家族に筒抜け。

これではイライラするなというほうが間違っています。(私は緊張でだいぶ強ばっていましたけど…)

子供の行動は叱らなくてはいけないほどのものだったのか?

とはいえ、子供の行動を何気なく見ていると、別に母親がヒステリックに叱りとばすようなことはやっていないんですよね。

カーテンがない代わりにバスタオルをベッドの柵にかけて目隠しを作っていたのですが、子供が動いた弾みでずれてしまい、まずはそこで怒りの一言。

それを子供が直そうとすると、「余計なことしなくていいって。ほら!またずれちゃったでしょ」とたたみかけの一言。

疲れているのか父親がベッドで眠ってしまったのですが、子供が父親に布団を掛けてあげようとしたら、そこでも母親は怒るんです。

「だからなんでそんなことするの?やんなくっていいって言ってるでしょ」

その子供のベッドサイドを見ると、可愛らしいお人形や持ち運び出来る人形用のハウスがずらりと並んでいました。

イベントごとに大好きなものをプレゼントされ、とても愛されているんだろうな~っていうのはすごく伝わってきます。

けれど、母親と子供の関係を見ていたら、大量の可愛らしいお人形たちも私の目には虚しく映りました。

え?どうしてそこで怒るの?というところで母親は簡単に怒るのです。

子供も叱られれば叱られるほど次第に落ち着きを欠いていき、動き回ってばかりいます。

ベッドに上がったと思えば思いついたようにすぐまた下りて、みんなの靴をならべる。

そして母親に不機嫌に突っ込まれる。

やることなすこと全てを母親によって否定されているのです。

すぐ向かいのベッドにいた私は、何だか自分がダメ出しされているような気分になって、次第に憂鬱モードに…。

こりゃ神経がもたんわ、って本気で思いました。

子供の行動の意味

自分の子供がペットボトルの水を口に入れてわざと吐き出すとか、ティッシュをちぎってそこら中にまき散らすとか、他の入院患者のベッド付近でお菓子を食べ散らかすとか、そういうことをおもしろ半分にやっていたとしたら、私だってきつく我が子を叱っていたと思います。

けれど、この子供がやっていたことは、ほとんどが母親にほめてもらいたいという一心から出てきた行動のように思えました。

  • ずれた目隠しタオルを丁寧に直す。
  • 眠ってしまった父親に布団をかけてやる。
  • みんなの靴を並べる。

他にも色々ありましたよ。

DVDを見ているときに子供が話し出したら、それを母親がやめさせたりとか。

別に、一緒にワイワイお喋りしながら同じ時間を楽しめばいいのに、なんて私は思っちゃったんですが、皆さんはどう思いますか?

他の入院患者に迷惑になるから、やっぱり喋らないほうがいい?

私には母親の叱る声のトーンのほうが不快でイライラしてしまいましたけれど。

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怒ってばかりいる母親もいれば、まったく怒らない母親もいる

お次はまったく怒らない母親のお話。

これは私の昔の友人のことなんですけれど、とにかく子供を怒らない。

一緒にファミレスに行ったとき、その子供はひとときも落ち着いていることが出来ず、まだ食べ終わってもいないのに立ち上がってあっちにいったりこっちにいったり。

しかもお昼なのにご飯よりパフェが食べたいと暴れだし、友人は当たり前のようにパフェを注文。

数年ぶりの再会だったので、私は色々と積もり積もった会話を楽しみたかったのですが、話をすることはほぼ不可能な状態でした。

「この前さあ~○○ちゃんが…」

ガチャッ!ドボドボドボ…。

子供がお冷やを倒しててんやわんや。

「それで何の話だったっけ?」

「うん。○○ちゃんがね…」

「ママア-!ポテト食べたい。買ってよ!」

パフェにほとんど手を付けていないのにもう飽きてしまったらしく、ポテトを食べたいと言い出したら聞かなくなった子供。

私だったら、

「いい加減にしなさい!」

くらい言いますけど、友人は

「分かったからお利口にしてて」

と言って本当にポテトを注文するんです。

他のお客さんがいるのにも構わず店内を走り回ったり、水をこぼしたり、大きな声で騒いだりということがずっと続いていたので、呼び出されたウエイトレスさんもあからさまに不機嫌な顔をしていました。

結局実りある会話も出来ずに店を出ることに。

友人が子供に振り回されているにもかかわらず、それを何てことないというような態度でわがままを1つ1つ受け入れているのを見かねて、私は良かれと思って助け船を出しました。

ママも大変だからそれくらいにしておこうよみたいなことをね(^^;)

そうしたら、なぜか友人からの刺々しい返しをくらってしまいました。

「いいから」

たった一言ですけど、相手を不機嫌にさせるにはだいぶインパクトのある言葉ですよね。

「いいから」(笑)。

それ以降も何度か彼女とは会いましたが、その都度感じる子供への過保護ぶりとまともに会話の出来ない違和感に辟易してしまい、スッパリと縁を切ってしまいました。

一緒にいる時間が不快で仕方がないという状態になってしまったら、残念ですけどもうそれは友達ではありませんよ…。

噂では学校のPTA会長をバリバリ頑張っているらしいけれど、子供はまともに成長したのかなぁ??

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怒る子育て怒らない子育て

人の振りを見ていると我が振りがどうも心配になってきます。

私はどちらかというと怒るほうの母親です。

怒らないで過ごせた日なんてほとんどありません。

夫の勤務地が変わってハードワークになり、育児のほとんどを自分1人でやらなくてはならなくなったとき、私はヒステリックに怒ってばかりでした。

食事中、

「ママとパパどっちが好き?」と子供たちが喋っていたんですが、三女は「ママ!」と言ったのに対し、長女と次女は迷わず「パパ」でした。

フン。これは普段ずっと一緒にいる親に降りかかる子育てあるあるだわ。でも成長したらきっとママの気持ちを理解してくれるはず。その時が楽しみよ。

と私は大らかに構えていましたが、長女に面と向かって、

「ママは怒ってばかりいるから嫌だ

と言われたら、リアルにショックで心臓がキュッと縮こまってしまいました。

オチビたちには何を言われても傷付きませんけどね、小学生の長女にこんなことを言われると、私は普通に落ち込んでしまうんですよ(T_T)

しかも、この人はさらに毒を吐きますよ。

以前父親と2人で旅行に行ったことがあるんですが、私が何気なく「今度はママと2人で旅行しようね」と言った言葉に対し、

「ええ~嫌だ。だってママと2人は楽しくないもん」

ですって。私と2人きりは少しも楽しくないんですって。

この時本気で思いました。

私、怒りすぎるのやめよう…と。

でもですよ!怒りたくて怒っているわけじゃないですよ。

世の中のお母さん方、そうですよね?怒るのが楽しくてやめられない~なんて人、いませんよね?

ああ…理想的な子育てって何なんだろう。

子育てに確かな答えがないのは分かっているけれど、自分のやり方が正しいのか正しくないのか、時々不安でいてもたってもいられなくなるときがあります。

前に出てきた怒ってばかりの母親に不快感を持ったことは確か。

子供をまったく叱らない友人に違和感を持ったことも確か。

結局、両極端であることはいいこととは言えない、というようにしか表現出来ません。

今のところ、子供たちは私に精一杯の愛情を表現してくれています。

幼稚園や学校での出来事を沢山話してくれるし、私を労るような言葉も時々かけてくれます。

だから、今のところはこのやり方で間違いないかな。と思っているんですが、どうでしょう。

難しいですね、子育てって…。

 

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