「私ってもしかして嫌われてる?」
そう思う瞬間ってありませんか?
なんとなく人間関係でモヤモヤすることが多いので、今日は「嫌われる」ということについてじっくりと考えてみたいと思います。
結論を先に言ってしまうと、「嫌われているかもしれない」は、ほとんど私の心が作り出した妄想だと思っています。
本題に入る前に、私の簡単な性格性質について。
- 幼稚園から中学一年生まで場面緘黙症。言葉を使ってのコミュニケーションに困難があった。
- 表情を作ったり笑顔を見せるのも苦手。
- マンツーマンなら大丈夫でも、複数人になると会話に付いていけなくなる。
- 忘れっぽい(覚えられない?覚えようとしていない?)。
- 思い込みが激しい。
- ネガティブ。
- 引っ込み思案、人見知り。
場面緘黙症について詳しく知りたい方はこちら。
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口下手な主婦って私だけ?場面緘黙症は続く…
コミュニケーションの難しさ
私は毎日、子供の幼稚園の送り迎えをしています。
土地柄なのか、全体的にさっぱりしているママさんが多く、「ママ友なんて別に…フンフフン♪」というスタンスだった私でも、顔見知り&仲良しママが増えました。
基本、子供同士が仲良しだとママ同士も仲良くなるという感じです。
しかし、お互いに連絡先を交換して「お友達!」という関係になると、今まで気楽だった送り迎えもちょっぴり苦痛になってきました。
なんといっても、私は元場面緘黙児で喋りも得意ではないし(むしろへたくそ)、人付き合いが苦手。
あいさつくらいはできますが、ボキャブラリーに乏しいので、その後の会話につなげることができません。
しかし、みんないい人ばかり(涙)
こんな無口で無愛想な私なのに、声をかけてくれるし会話もしてくれる。
幼稚園生活が始まって2年が経つ頃には、気楽に触れあえる関係のママ友が増えました。
とはいえ、会話のきっかけを作ってくれるのはいつもママ友のほう。
毎日顔を合わせているので、時々話題がなくなり、あいさつのあとが続かないこともあります。
そういうことが積み重なっていくと、別にいさかいがあったわけでもないのに、不穏な空気が漂ってくるんですよね。
すると、長年コミュニケーション障害で悩まされてきた人間は思うんです。
チョーム
自分が嫌われているかも知れないということで悩んでいる時間の無駄なこと…。
憶測は憶測を呼んでどんどん深みにはまっていき、寝る間も惜しんで考え込むというどうしようもない事態に陥ってしまうんです。
しかし、最近これが思い込みであるということに気付きました。
受け身の姿勢が誤解を招く
仲良くさせてもらっているママ友の1人に、若くておしゃれなママがいます。
いつもニコニコしていて、目が合うととても気持ちよいあいさつをしてくれて。
しかし、このママはなかなか自分からは声をかけてきてくれません。
私自身も自分から会話のきっかけを作ることができない質なので、まだ出会った当初は、あいさつを交わしたあとに不自然な無言の時間が長々と続くことがありました。
このときに私が感じたこと。
チョーム
とはいえ、無言で子供が出てくるのを待っているというのも辛いので、普段受け身であるはずの私が頭をフル回転させて、どうにかこうにか話題を絞り出していました。
その1つ1つに真摯に答えてくれるおしゃれママ。
しかーしっ!
おしゃれママには話題を膨らませるという気がなく、会話は長続きしませんでした。
こんなことが続くと、ある日、私はこう思うようになりました。
チョーム
っていうか、嫌われるほど深い会話ほとんどしてないよなぁ…。
基本は送り迎えのときに少し顔を合わせる程度なので、こういう感情は芽生えてきましたが、それほど深刻には考えていませんでした。
こんな感じで時は流れ、おしゃれママに関しては私のほうから声をかける。あちらからは声をかけてこないというおかしな関係。
しかし最近になって、おしゃれママに変化が現れました。
ちょくちょく話しかけてきてくれるようになったのです。
私にとっては新鮮な驚き。
受け身で深く関わろうとしてこなかった人間が、徐々にこちらに興味を持つようになってくれた。わーい、わーい!
しかし、私はここでハッとしたのです。
チョーム
第一印象で判断することの落とし穴
おしゃれママは本当に若くって、格好も今風、端から見ればイケイケな感じなんです。
だから、私は深い会話をしようとしないこのママ友に対して、「ママ友作らない主義の人」というレッテルを貼ってしまっていました。
しかし、これは私の勝手な思い込みでしかなく、本当は仲良くなりたくてもその方法が分からなかっただけだったのかもしれません。
そういう視点でおしゃれママを見るようになったら、
「私に自分から声をかけてきたのも、もしかしたらものすごい勇気を振り絞ってのことだったのかな」
という見方ができるようになったし、別に私を嫌っていたり苦手と思っていたんじゃなかったんだと安心することもできました。
ようするに、外見に惑わされてしまったけれど、おしゃれママも私と同じようなタイプだったということです。
「嫌われているかも」は相手も思っている可能性あり
いつも話しかけてきてくれる仲良しのママ友が、あいさつだけでそのあとの会話をしてくれないとき、私は「嫌われてしまった」と思い込み、妙に焦ってしまっていました。
しかし、おしゃれママとの一件で自分が能動的な立場になったとき、「そういうことではなかった」んだということが分かりました。
受け身の姿勢を崩さず、話題を振らない人間とずっと接していると、人はどんどん虚しさを感じていくんですよね。
「私は友達だと思っているけれど、この人は私に感心なんて持ってくれていないんじゃないかな…。距離を取った方がいいのかな」といった具合に。
私は仲良しママにそんな不穏な感情を抱かせてしまっていたのです。
このことに気付いてからは、なるべく自分から声をかけるようになりました。
正直、自分からコミュニケーションのきっかけを作るということに恐怖を覚える瞬間もあります(今までやらなすぎた)。
おそらく自己防衛反応なのでしょう。
自分から話題を振っといて、それがきっかけで嫌な思いをしたら、
「ほら言わんこっちゃない。出しゃばったからだよ。また今まで通りに戻りなよ。相手から振ってきた話に答えているだけなら、たとえ嫌な思いをしたとしても、自分のせいじゃないんだから」
って言ってくるもう1人の自分がいるもので。
けれど、そうやって自分を守っても結局は苦しむことになるのだから、どうせなら後悔のない悩み方をしていきたいですね。
そんなわけで、
「嫌われているかも」は相手も同じように「嫌われているかも」と思っている可能性が高い。
ということで、終わりにしたいと思います。
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