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子供が幼稚園入園。不安が強くて心配したけれど、なんとか楽しんでやっているみたいで安心した話。

手を繋ぐ親子

こんにちは。

次女がこの春から幼稚園に入園しました。

家から近いので毎日送り迎えをしているんですが、どういうわけかものすごく転ぶんです(-_-;)

片手に次女、もう片手に三女。

こっちが転べばそっちも転ぶ。

ズボンは穴だらけ、毎朝擦り傷が痛いと大泣きしながら道をゆくので通行人が振り返るわ振り返るわ。

すごく悪い母親の気分になって、作り笑いも引きつっております。

いえ、違うんですよ。この2人、転んで足を痛めただけなんです。私不機嫌にこの子たちを叱りとばしたりしてませんからね。大丈夫ですからね。

とすれ違う人たちに言い訳をしたい気持ちをグッと堪え、こないだおチビたちに歩きかた指導をしました。

もう基本から成っていないんです(T_T)

幼稚園児には教えることが沢山ある

転ぶ理由は、つま先で歩いているからなんですね。

ズッズッズッズと靴を擦るようにして、しかも下を見ながら歩いてる。

次女ならず三女もまったく同じ。

まだ次女に比べると足が短いから、三女はつまずくと私の腕にぶら下がるような形になります。

「君たち1日に何度転ぶの?」

そのうち巻き添えくって一緒に転ぶ恐怖を覚えながら、私は半笑いに尋ねます。

「よし、ちゃんとした歩きかたを教えるよ。君たちはそこからだ!」

「つま先で歩くのはダメだよ。かかとから足を下ろして、ズッズッズッズっていう音が出ないように歩いてみな」

言われると最初のうちは頑張ってやるんですよ。

それでも気が付くとまたつま先擦り歩き…。

ザルで水をすくうとはこのことです。

あと半年もすれば転ばなくなるかな…。

泣き言を言わない次女

次女は我慢強いと言うんでしょうか。

昔から嫌なことに対して、泣き言の類いは一切もらさず、グッと口を引き結んで耐えているという印象があります。

2歳の頃に幼児教室に通い始めたのですが、ママと離れることに不安を感じて泣きわめいているお友達をよそに、次女は緊張しながらもジッと耐えているんですね。

長女が真逆の性格なので、それを見ていて冷静な性格になったのか、それとも生まれ持った資質なのか…。

ともかく、泣き言弱音を一切聞いたことがありません。

そんな中で始まった初めての園生活。

私も夫も心配でなりませんでした。

というのも、幼稚園入園3ヶ月ほど前から、次女にはある傾向が現れ始めたのです。

ある場面に行くと硬直して喋らなくなる

最初にあれ?と思ったのは、久々に夫の実家に帰ったときのことでした。

以前来たときは祖父母に甘えまくりで、いたって普通だったのに(逆に祖母にちょっかいを出し過ぎて呆れられていました)、この日は私の影に隠れて終始硬直。

私や夫が話しかけても一切反応せず、姉や妹も無視。

「久々だから恥ずかしいのかな…」

この時はそう思ったのですが、話しかけにまったく応じないという姿は私に不安を抱かせました。

というのも、私は元場面緘黙児で、幼稚園から中学1年まで口を閉ざしていた過去があります。

まさか場面緘黙って遺伝するの!?

でも、私は声は出せなかったけれど、頷いたり頭を振ることは出来ていたし…。

次女の様子は、緊張のために体を動かすことが出来なくなる緘動という症状によく似ています。

まさかなあ…と不安を抱きつつも、様子を見ていたのですが、生活の端々で、次女の硬直の頻度が増していくようになりました。

私たち夫婦が一番やばいかなと思ったのは、家族で動物園に行ったときのこと。

ずっと仕事続きだった父親が動物園に連れていってくれるとあって、三姉妹で何日も前から大盛り上がりでした。

向かう途中の車の中でも楽しそうにしていたのに、いざ到着してチケット売り場に並んだら、次女の様子がガラリと変わりました。

あの盛り上がりはなんだったの?というくらい別人のように喋らなくなり、受け答えもまったくせず。

ほら、ウサギさんだよ、大きなカメさんだよ、キリンさんもいるよ…。

どうして何も喋んないの?としつこくすれば、「んんん!」とうなり声を上げて怒り出す始末。

どうして固まってしまったのか…理由を探ると、なんとなく見えてきました。

動物園のチケット売り場には親子連れが沢山いました。

自分と同じ年頃の子供たちが次女の前に沢山並んでいたんですね。

これが緊張と硬直の原因だったのかもしれません。

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幼稚園という環境へのつのる不安

ですから、私も夫も次女の幼稚園入園には不安しか抱いておりませんでした。

案の定、先生から話を聞くと、

「まだお喋りはしていませんね。緊張してるのかな…」

とのこと。

そんな日が何日も続き、親として出来ることってなんだろう?とかなり試行錯誤していたんですが、自分自身の経験からも、

「なんでしゃべんないの?しゃべっていいんだよ」

はプレッシャーを与えるだけだと思っていたので、グッと我慢していました。

もう喉からあふれ出そうになっていたんですけどね…汗。

唯一の救いは(というかむしろこれが心配の種でもあるけれど)次女が幼稚園に行きたくないとは言わないこと。

「今日は幼稚園どうだった?」

と訊くとそれなりに楽しいらしく、

「女の子と遊んだ」

「おもちゃ貸してくれた」

と楽しそうに教えてくれます。

「へえ~、お友達とはどんなお喋りするの?」

とさりげなく訊いてみると、

「何にも喋ってない」

・・・・・・・・・。

ああ、やっぱり口は閉ざしているんだな…。

でも、親が焦っても仕方がないんですよね。

初めての環境で、緊張しやすい子供が初めて母親と離れて生活するのだから、慣れるまでには時間がかかる。

そんなのは当たり前のこと、と気持ちを切り替えることにしました。

子供に知らぬ間にプレッシャーを与えていた

こんな日々が続いたある日、登園途中の道程で次女がこんなことを訊いてきました。

「ママ、幼稚園ってお勉強するんでしょ?」

私は一瞬なんのことだか分かりませんでした。

「なんでそんなこと訊くの?」

と尋ねると、

「あいうえおのお勉強とかまだやってないの」

「あいうえおとかは小学校に入ってからだから、幼稚園ではまだやらないよ」

と返しつつ、私はハッとしました。

幼稚園入園前、あまりに姉や妹とのケンカが激しく手を焼いていたときに、

「そんなんで本当に幼稚園生になれるの?幼稚園は遊ぶ場所じゃないんだからね。家でやってるみたいにお友達とケンカばっかりしてたら、先生に怒られるよ!」

もう口ぐせみたいにそんな叱り方ばかりしていました。

こればかりは本当に反省です。

次女は、幼稚園に私が考えていたのとは違うイメージを抱いてしまっていたようです。

「ちゃんとしていないと先生に叱られる。お勉強はまだ始まらない。私ちゃんと出来るかしら…」

そんな不安を抱かせてしまっていたのは明らかでしたので、ここはすごく大切な所だなと思い、私は慎重に言葉を選んで説明しました。

「幼稚園はお勉強するところだよってママが言ったのはね、あいうえおのお勉強のことを言ってたんじゃないよ。幼稚園はお友達と楽しく遊ぶお勉強をするところなの。意地悪したらお友達は怒ったり悲しんだりするでしょ?そういうふうにならないようにするためにはどうしたらいいかな…ってことを考えるのが幼稚園でやること。だから、チャン(次女)は思いっきり楽しく遊んでこればいいの」

次女の緊張気味の顔が緩んだのが見てて分かりました。

その日の帰り、園から出てきた次女の顔はパッと輝いていました。

しかも先生とも二言三言お喋りをしたとのこと。

先生を目の前にすると「さよなら」も言えずに固まっていたのに、その日は手を振ることも出来ました。

大きすぎる進歩に、嬉しさと子育ての難しさを同時に感じた1日でした。

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子供の人生が楽しくなることを願って

私は幼少期から親の言うことを聞かずに好き勝手生きてきたような人間なので、自分の子供たちの真面目さに時々面食らうことがあります。

適当なことを言って子供を不安がらせるということが、私が気付いていないだけでこれまで沢山あったかもしれません。

しかし言い訳をさせてもらうと、私はほとんど1人で子育てをしている状態です。

夫はハードワークで子供と接する時間があまり取れません。

女の子といえ3人集まるとケンカが絶えず、ぐわあ~~~!!ってなることが多々あります。

まあ、これは言い訳でしかないから無視していただいて構いませんけれど、私が言いたいことは、1人で子育てしていると、時々怖いおじさんなまはげ黒いおまわりさんに登場してもらわないとならないこともあるし、今回の幼稚園は勉強の場所というように現実を誇大脚色しなくてはならないこともあります。

けれど、子供の性格によっては、それが大きなプレッシャーになってしまうこともあるんですよね。

我が家の忍耐強い次女のように、表面に何も出さないので分からないこともありますが、そういう子に限って、自分の中でたった1人で不安と戦っていたりします。

誤解が解けたことで、今幼稚園は次女にとって楽しい場所へと変わりつつあります。

自分がお腹を痛めて産んだ子供なので、自分と同じ茨の道を歩んで欲しくないという気持ちが強いです。

まだまだ幼稚園生活は始まったばかり。

子供の指標になれるように、私自身も人生を楽しんで、小さいことにクヨクヨしたりカリカリしたりする姿をなるべく見せないように頑張らないとな~って気持ちです。

長々と書いてしまいました(^^;)

今日はここらへんで!!

 

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