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鼠径ヘルニアの嵌頓(かんとん)はとっても怖い

救急搬送

前回の続きです。

こちらは後半になりますので、お手数ですが前回記事に目を通してからまた戻って来てくださいね(^^)

我が家の次女が、4歳にして鼠径ヘルニアの嵌頓(かんとん)を起こしてしまいました。

すぐに救急車を呼び、痛みに泣き叫ぶ次女に付き添って私も乗り込みました。

今日はここからのお話。

救急車って意外とのんびり構えてる

私、自分が救急車で運ばれた経験はあるのですが、付き添いとして乗り込むのは今回が初めてでした。

救急隊員の方に、痛みが発生した時間やどんなことをしていたときに痛がりだしたのか、何か兆候みたいなものはあったのか?などを一通り説明したのですが、ここで少し不安になってしまいました。

だって、いつまで経っても出発しない…!?

チョーム

あれ?…早く病院行かないの?娘痛くて泣いてるんだけど…。

親の立場からしたら、出発しながらでも話せるじゃんっ!って感じなんですが、こちらの焦りをよそに、隊員の方は始終冷静。

おそらく、ぐったりしているとか意思疎通が出来ないという切迫した状態ではないと判断したものと思われます。

搬送する病院が決まると、隊員の方、いったん救急車を降りて夫に事情を説明しに行きました。

そしてようやく出発。

次女は相変わらず痛い痛いと切ない声を上げ、傍らで寄り添いながら、私は最悪の事態を想像して悲しくなってしまいました。

このまま苦しむ娘を救ってやることも出来ずに、永遠にさようならなんてことになっちゃったらどうしよう…。

「大丈夫だからね、がんばってね」

そう言う声も小刻みに震えていました。

今思い出しても、なんだか心臓がキュッと縮んでしまいますね(T_T)

サイレンを鳴らしながら走る救急車。

それどころではないのに、不覚にも乗り物酔いをしてしまった私。

こみ上げてくる吐き気をなんとか我慢していると、隊員の方が、

「いったん止まって、旦那さんにゆっくり運転するように伝えてきますね」

救急車の中はカーテンが閉められているので、どこら辺で停車しているのかも分かりませんでしたが、隊員の方と夫の話している声がうっすらと聞こえてきました。

戻って来た隊員の方が言いました。

「家族の方が焦った状態で運転すると危険なので、法定速度を守って、信号無視などもしないようにとお伝えすることになっているんです」

我が家に限ったことではなく、どこの家族にもそう伝えているようです。

確かに、あとから夫に確認してみたところ、心配で仕方がなかったらしく、救急車のすぐ後ろにくっつくようにして走っていたそうです。

そしてしばらく走っていると、突然次女の苦悶の表情が解けました。

「あれ、ラクになったの?」

「痛いのなくなった…」

次女はケロッとした顔でそう言いました。

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鼠径ヘルニアの嵌頓が元に戻った

到着した病院では、家族全員が次女に寄り添っていました。

痛みがまるっきりなくなった次女は、心配する家族をよそにスッキリとした穏やかな様子。

緊急性がなくなったので、普通に待合室の椅子に座って、夜間診療の順番を待ちました。

順番が回ってくると、診察室にいたのはまだお若い医師。

誕生1ヶ月のときに鼠径ヘルニアの疑いがあると言われたが、その後確認されなかったので、特に手術などもせずにここまで来たという話を隊員の方が代わりに話してくれました。

医師の診断は、救急搬送中に痛みが消えたという状況からすると、おそらく飛び出して締め付けられていた臓器が、うまく引っ込んだのだろうとのこと。

ただ、引っ込んだからと言ってこのままにしておくとまた同じことが起きる可能性があるので、近いうちに手術ということになる。

日中にもう一度小児外科のほうで詳しく診てもらうようにと言われ、診察予約を取ってもらい、この日は終わりました。

帰りの車の中では心身共に疲労感がありましたが、頭だけが冴えているような状態でした。

それは私だけではなく、夫も子供たちもそうだったようで、いささか興奮気味に数時間前の緊迫の出来事を反芻していました。

「どのくらい痛かったの?」

「すごく痛かった」

「びっくりしたよね」

「でも良かったよね、元に戻って」

「本当に良かった」

……。

こんなふうに普通に会話を交わせることのありがたみ。

色々なことを当たり前だと思って適当にやり過ごしてはいけないな、と心の底から思った1日でした。

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さいごに

我が家の次女の場合は、たまたま引っ込んだから良かったのですが、嵌頓を起こした状態で6時間以上が経過してしまうと、飛び出した臓器を切除しなくてはならなくなったり、最悪の場合命の危険も出てくるそうです。

幸いなことに、次女が嵌頓を起こしたのは夜8時を少し回ったくらいの時間でした。

これが就寝中の出来事だったら、もう少し状況は変わっていたかもしれません。

そしてもう一つの幸いは、私が4年前に医師達に言われた言葉を思い出したこと。

嵌頓の知識がなかったら、ただただオロオロするばかりで救急車を呼ぶまでにも時間がかかったんじゃないかと思います。

いずれにせよ、自然に引っ込んでくれて良かった。

子供が痛みで苦しんでいる姿って、本当に胸が締め付けられます。

代われるものなら代わってやりたいっ!て本気で思いました。

こんな思いはもう二度としたくないしさせたくないですね。

ということで。

もしお子さんの脇腹が腫れ上がっていて、泣き方が明らかにおかしいという場合は、躊躇せずに救急車を呼びましょうね!

見落とされた鼠径ヘルニアが嵌頓を起こしているかもしれませんよ。

四つ葉 子供が鼠径ヘルニアの手術を受けました!入院から手術までの流れはこんな感じ

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